どうなっちゃうんだ困り果てる。

ちょっと覗いてみるつもりだったV6にドはまりしてしまった音大生のブログ。

トニミュ・ロス拗らせ過ぎた結果、一人でニューヨークニューヨーク♪しちゃいました。

今は懐かしき2014年9月、10月。東京と大阪において忘れ得ぬ最高のミュージカル公演があった。トニセン主演「ON THE TOWN」。
この公演が決まった当時まだV6のファンクラブ会員ではなかった私は、歓喜する暇もなく一般チケット争奪戦という絶望しか見えない戦禍に身を投じたのである。
結果は御察しの通り、完膚なきまでにボロ負け。しかし2014年の運はこれで使い果たされたのだろう、なんと追加公演が当選し、念願のトニミュを観劇することができたのだ。
初めて生で見るトニセン三人にとにかく感動し、オペラグラスを持つ手が震えていたのを憶えている。その後自担になる坂本君の生歌声とかホント最高でした。鳥肌。

そして多くの方が罹患している「OTTロス」に私も漏れなく罹ってしまったのである。
トニミュ再演してくれないかな…せめて映像化だけでも…。もう一度ゲイビーにお通り頂きたい。夢中になってしまいたい。この本に書いてあるトコ全部行きたい。
そして余りに重度のOTTロスに蝕まれた私の頭に、ふと懐かしいCMソングが流れた。これは「Sound of music」の「My favorite things」…。

そうだ、ニューヨーク行こう。

違うんです、言い訳をさせて下さい。元々、前々からニューヨークに行きたいと思っていたんです。何てったってメトロポリタン・オペラ劇場がありますからね!好きな歌手が沢山歌ってますし、絶対一度は観に行こうと心に決めていたんです。
それに大好きな画家の作品があるメトロポリタン美術館にも行きたかったし、遅かれ早かれニューヨークには行っていたんです。
実際ニューヨークではオペラも三本観て美術館にも日参し、ジュリアード音楽院の先生に歌のレッスンも受けました。OTTのためだけに来たのではないのです、決して…!!
でも正直、相当楽しみにしてました…!

そんな訳で行って参りました、ニューヨーク・ブロードウェイLyric Theater「ON THE TOWN」。自分のための記録も兼ねて感想を書きたいと思います。


・生オケ!
これ嬉しかったです。オーケストラは録音にしちゃうミュージカルが多い中で生オケ!
折角のバーンスタインの充実した音楽が生演奏で聴けることは勿論だし、キャラが劇中にオケや指揮者と絡んだりしてお芝居の幅がグッと広がりますね。
トニミュのオケとはテンポや強弱の有無などの音楽の作り方もちょっと違っていて、これは楽譜見たいなと思いました。

・チップの帽子の被り方はニューヨークでも深めだった。
ポスターとだいぶ帽子の被り方が違うじゃないかと話題になりました(?)が、ニューヨークのチップも深めだったので、チップはそういう設定なのか…な…?

・アイビーが若い!ちっちゃい!
高校生のように若くてキュートなアイビーでした。トニミュの真飛聖さんのアイビーはすごく大人っぽかったので…。元宝塚スターのアイビーだから、身長も高かったし。
アイビーに限らずキャラがみんな若かったです。そう言えばトニミュの水兵さん平均年齢41歳だったね☆〜(ゝ。∂)
ワンナイト・ラブの相手を探す水兵(42歳と38歳)、「俺はちゃんとした彼女が欲しい♡」水兵(43歳)…。良いと思います。オペラだって幾つになっても少女や若者の役やったりするんですから。

・演出、舞台装置、衣装、振り付けの違い
トニミュとの違いを比較するのが楽しかったです。この演出、振り付け、トニミュでもやってほしかったー!みたいのもあって。
「ゲイビーのお通りだ」についてる決めポーズ、こっちのヤツは腰の動きがとってもエロいんです。是非坂本君ゲイビーで拝みたかった…!
あとオジーとチップがクレア、ヒルディーの家に行くシーンでは思いっ切り事後の四人が登場して踊るんです。オジー白ブリーフ、チップ縞トランクスでwwwそれに靴と帽子被って。
これもやってみてほしかった。ジャニーズ的にNGだったのかな…?イノッチはスクール水着まで着てるんだしもう失う物など…おっと誰か来たようだ。

・ゲイビーは、やっぱり坂本君!
これは絶対!いや、自担だし相当贔屓目が入ってるのは自覚してるんですけど。
ニューヨークのゲイビーも勿論素晴らしかったです。ブロードウェイで何作も主演はってる人ですから。ソロも高音のとこなんか坂本君より危なげなく聴いていられました。
歌声も声質も全く別物。で、私は坂本君ゲイビー派。坂本君の歌声の方が恍惚となりました。
まぁほら、美術とかもだけど芸術って最後は優劣とかじゃなくて観てる人、聴いてる人の好みだから…。

・お誕生日演出はニューヨークでもあり。
トニミュ公演中に長野君の誕生日があるからナイトクラブのシーンで誰かの誕生日を祝う演出を入れたのかと思っていたのですが、こっちのでもありました。
ニューヨークではお客さんの中で誕生日の人を祝う演出。生オケ、ミュージカルスターからのバースデーソングって豪華!

・ゲイビーはやっぱり脱いだ。
脱ぐのか、脱がないのか…とドキドキしていましたが、やはりニューヨークでもゲイビーは全裸でした。上半身が。
トニミュでは坂本君の肉体美をお楽しみ下さいという感じでソロパート多めの振り付けでしたが、ニューヨークではアイビーの女優さんが元バレリーナということもあってか、リフトなどの二人合わさっての大技が沢山。見応えありました。


憶えている限り書き出すとこんな感じです。
とにかく楽しかった!!流石アメリカというか、トニミュより下ネタ的演出も多くて笑いっぱなし。そして本場アメリカの「HAHAHA」という、あのよく海外のコメディドラマとかで聴く笑い声に包まれて楽しさ倍増。
あと劇場の前で水兵さんがチラシ配ってるの可愛かったし、売店で売ってたOTTロゴ入りの水兵帽子メッチャ欲しかった。というかニューヨークのOTTもDVDないんですけどこれ如何に!?

余りの楽しさに翌日のチケットも買ってしまいそうになったが、生憎オペラのチケットを購入済みだったのだ。仕方がない。そう、私は本来オペラが観たくてニューヨークに来たのだから……何故マチネがないのだ!(血涙)
OTTロスを緩和するために遥々やって来たはずが、これ却ってロス助長してる…?


以上、OTTロスのためにニューヨークまでやって来てしまった馬鹿野郎のお話でした。